「ハノン」の教科書
効率よく楽しくピアノが上手くなる、ハノンの活用方法を解説!
♪この記事はこんな人にオススメです♪
- 指が思うように動かない人
- ハノンが嫌いな人
- 綺麗な音を出したい人
- 独学で頑張っている人
- ピアノテクニック全般を見直したい人
- レッスンで生徒にハノンを教えている先生
【練習にオススメの楽譜】
音楽之友社:標準版ピアノ楽譜 “Le Pianiste Virtuose ハノン・ピアノ教本”解説付New Edition
ハノン第14番の解説
おすすめ度 ★★★☆☆
難易度レベル ★★☆☆☆
ハノン効果 全ての指の独立
第14番の練習曲は、3・4の指のトリルの導入訓練です。
3と4の指は連動して動くのが自然ですので、3と4の指それぞれを独立させてピアノを演奏するのは誰にとっても難しいことです。
また、第14番の練習曲は4-3-4-3のトリルの後5-4と弾かなくてはなので、難易度もさらに上がります。
一つ一つの指を自発的によくつかみ、次の音を弾く準備もしっかりと行いましょう。
指を鍵盤の底へ押し付けてはいけません。
鍵盤の底へ指を押し付けると、手の可動域(動ける範囲)が狭まります。
手の可動域が狭まると、動きにぎこちなさが現れ、思うように指を動かせなくなります。
トリルを弾いている時、鍵盤に触れていない指が力まないように注意しましょう。
「レッスン12」でも取り上げた「脱力」つまり「必要最低限の筋力のみ使い、無駄な動きを削り落とすこと」をしっかりと意識しましょう。
腕は肩甲骨・鎖骨からバランスをとり、手首は柔軟に保ちましょう。
3・4・5の指それぞれ「つかむ」動作を意識し、独立した指の動きを意識してください。
ゆっくりした動作で練習し、動きの感覚とコツをつかみましょう。
ハノン第14番の練習方法

模範演奏
第14番を練習する際も、ハノン先生が記した様々なパターンのリズム練習やアーティキュレーションのサンプルが記してある「第1部の練習法」を活用しましょう。
2、6、7、12〜14、16番の練習パターンが有効です。
13・14番はより鋭いリズム(付点を複付点にする等)で練習しましょう。
トリルが上手にできるようになるまで、長い月日を必要とします。
「この練習曲でトリルを完璧に弾けるようになろう」とは思う必要は全くないです。
とりあえず、トリルの概要・雰囲気をなんとなくつかめたら卒業しましょう!
常に片手だけで練習することを守りましょう。
3・4・5の指は指の付け根から自発的に動かし、腕から押し付けないように気をつけましょう。
また、過度な回数繰り返さないように、毎日少しずつ練習しましょう。
身体の微妙な感覚までセンサーを研ぎ澄まし、無理のない練習を心がけてください。
このレッスンのまとめ
- 3と4の指は連動して動くのが自然なので、3と4の指の独立には長期的な訓練が必要
- 必要最低限の筋肉のみ使い、無駄な動きをしないこと
- トリルは肩甲骨・鎖骨から腕のバランスをとって、指を鍵盤の底へ押し付けないようにすると上手く弾ける
ピアニスト直伝!ハノンの練習方法
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