「ハノン」の教科書
効率よく楽しくピアノが上手くなる、ハノンの活用方法を解説!
♪この記事はこんな人にオススメです♪
- 指が思うように動かない人
- ハノンが嫌いな人
- 綺麗な音を出したい人
- 独学で頑張っている人
- ピアノテクニック全般を見直したい人
- レッスンで生徒にハノンを教えている先生
【練習にオススメの楽譜】
音楽之友社:標準版ピアノ楽譜 “Le Pianiste Virtuose ハノン・ピアノ教本”解説付New Edition
ハノン第13番の解説
おすすめ度 ★★★☆☆
難易度レベル ★★☆☆☆
ハノン効果 3・4・5の指の独立
第13番の練習曲は、3・4・5の指を徹底的に刺激する練習曲です。
一つ一つの指を自発的によくつかみましょう。
ただし、鍵盤の底へ押し付けてはいけません。
鍵盤の底へ指を押し付けると、手の可動域(動ける範囲)が狭まります。
手の可動域が狭まると、動きにぎこちなさが現れ、思うように指を動かせなくなります。
指を鍵盤の底へ押し付けるのも「無駄な動き」です。
前回「レッスン12」でも取り上げた「脱力」つまり「必要最低限の筋力のみ使い、無駄な動きを削り落とすこと」をしっかりと意識し、流れるような動きで弾けるようになりましょう。
腕は肩甲骨・鎖骨からバランスをとり、手首は柔軟に保ち、指はしっかりと鍵盤をつかみましょう。
3・4・5の指それぞれ「つかむ」動作を意識し、独立した指の動きを意識してください。
ゆっくりした動作で練習し、動きの感覚とコツをつかみましょう。
ハノン第13番の練習方法

模範演奏
第13番を練習する際も、ハノン先生が記した様々なパターンのリズム練習やアーティキュレーションのサンプルが記してある「第1部の練習法」を活用しましょう。
3〜7、8〜10、13、14番のリズム練習パターンが有効です。
13・14番はより鋭いリズム(付点を複付点にする等)で練習しましょう。
また、下の練習パターンもオススメです。

3・4・5の指をしっかりとつかむことを意識するために、2番目と4番目の音をあえて抜かして簡単にしています。
このように、シンプルな要素に分解して練習することも、非常に有効です。
常に片手だけで練習することを守りましょう。
3・4・5の指は指の付け根から自発的に動かし、腕から押し付けないように気をつけましょう。
また、過度な回数繰り返さないように、毎日少しずつ練習しましょう。
身体の微妙な感覚までセンサーを研ぎ澄まし、無理のない練習を心がけてください。
このレッスンのまとめ
- 無駄のない動きが、自由な音楽を生み出す秘訣
- 腕は肩甲骨・鎖骨からバランスをとり、手首は柔軟に保ち、指は一本一本自発的に動かして鍵盤をつかむ
- 練習は課題をシンプルな要素に分解して行う
ピアニスト直伝!ハノンの練習方法
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