「ハノン」の教科書
効率よく楽しくピアノが上手くなる、ハノンの活用方法を解説!
♪この記事はこんな人にオススメです♪
- 指が思うように動かない人
- ハノンが嫌いな人
- 綺麗な音を出したい人
- 独学で頑張っている人
- ピアノテクニック全般を見直したい人
- レッスンで生徒にハノンを教えている先生
【練習にオススメの楽譜】
音楽之友社:標準版ピアノ楽譜 “Le Pianiste Virtuose ハノン・ピアノ教本”解説付New Edition
ハノン第11番の解説
おすすめ度 ★★★☆☆
難易度レベル ★★☆☆☆
ハノン効果 全ての指の独立
いよいよ第1部も折り返し。
第11番の練習曲も、トリルの予備練習です。
前の第10番では「3と4の指のトリル」の練習でしたが、今回は「4と5の指のトリル」の練習です。
「3と4の指のトリル」同様に、「4と5の指のトリル」はとても難しいです。
4と5の指は非常に「補助的な指」であり、5の指は4の指に連動しています。
4の指も5の指もとても「弱い指」ですので、はじめはコントロールが全くできないでしょう。
しかし、ピアノを弾く上で4の指と5の指は非常に重要な指となります。
なぜなら、多くの場合、左手では音楽の柱となるベース(バス)の音を弾きますし、右手ではメロディー担当の一番目立つ音を弾き続ける役割となるからです。
両手の4と5の指をいかに上手に使えるかが、ピアノ演奏の良し悪しを決めるほどですので、ここでしっかり練習しておきましょう。
ハノンを活用し、正しくコツコツ練習を積めば、見違えるほど自由自在に動かせるようになりますのでご安心ください。
4と5の指でトリルを弾くときも、一本一本の指が独立して、鍵盤を「つかむ」ことが大切です。
指先を必要以上に鍵盤の底を押し付けることなく、手を柔軟に保ちましょう。
4の指・5の指それぞれ「つかむ」動作を意識し、独立した指の動きを意識してください。
あくまでも指のエクササイズですので、手の回転に頼らず、指をしっかり動かしましょう。
ゆっくりした動作で練習し、動きの感覚とコツをつかみましょう。
ハノン第11番の練習方法

模範演奏
第11番を練習する際も、ハノン先生が記した様々なパターンのリズム練習やアーティキュレーションのサンプルが記してある「第1部の練習法」を活用しましょう。
3〜7、8〜10、13、14番のリズム練習パターンが有効です。
より鋭いリズム(付点を複付点にする等)で練習しましょう。
常に片手だけで練習することを守りましょう。
1の指は指の付け根から自発的に動かし、腕から押し付けないように気をつけましょう。
また、過度な回数繰り返さないように、毎日少しずつ練習しましょう。
身体の微妙な感覚までセンサーを研ぎ澄まし、無理のない練習を心がけてください。
このレッスンのまとめ
- 4と5の指は本来「補助的な指」
- しかし4と5の指は演奏する時に重要なパートを多く受け持つ
- ゆっくりコツコツ練習を積み重ねることが大切
ピアニスト直伝!ハノンの練習方法
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