「ハノン」の教科書
効率よく楽しくピアノが上手くなる、ハノンの活用方法を解説!
♪この記事はこんな人にオススメです♪
- 指が思うように動かない人
- ハノンが嫌いな人
- 綺麗な音を出したい人
- 独学で頑張っている人
- ピアノテクニック全般を見直したい人
- レッスンで生徒にハノンを教えている先生
【練習にオススメの楽譜】
音楽之友社:標準版ピアノ楽譜 “Le Pianiste Virtuose ハノン・ピアノ教本”解説付New Edition
ハノン第10番の解説
おすすめ度 ★★★☆☆
難易度レベル ★☆☆☆☆
ハノン効果 3・4の指の独立
第10番の練習曲は、トリルの予備練習です。
「2と3の指の」のトリルはそこまで難しくないですが、「3と4の指」のトリルはとても難しいです。
それは、3と4の指は本来連動して動くよう身体が出来ているからです。
4と5の指は非常に「補助的な指」であり、5の指は4の指に連動し、4の指は3の指に連動します。
日常生活の中で4の指や5の指を率先して使うことはないのも、4と5の指がいかに「補助的な指」かを物語っております。
ピアニストは長い訓練により5本の指を自由自在に動かしてピアノを演奏しますが、人間にとって本来、5本の指を自由自在に動かしてピアノを弾くことはある意味とても不自然な動作なのです。
ハノン先生は、なるべく合理的に5本の指を自由自在に動かせるようなメニューで、この練習曲集を構成されています。
これは、「見事!」としか言いようがありません!
トリルを弾くときも、一本一本の指が独立して、鍵盤を「つかむ」ことが大切です。
次の音の準備のためにも、必要以上に鍵盤の底を押し付けることなく、手を柔軟に保ちましょう。
4の指・5の指それぞれ「つかむ」動作を意識し、独立した指の動きを意識してください。
あくまでも指のエクササイズですので、手の回転に頼らず、指をしっかり動かしましょう。
ゆっくりした動作で練習し、動きの感覚とコツをつかみましょう。
ハノン第10番の練習方法

模範演奏
第10番を練習する際も、ハノン先生が記した様々なパターンのリズム練習やアーティキュレーションのサンプルが記してある「第1部の練習法」を活用しましょう。
3〜7、8〜10、13、14番のリズム練習パターンが有効です。
より鋭いリズム(付点を複付点にする等)で練習しましょう。
常に片手だけで練習することを守りましょう。
1の指は指の付け根から自発的に動かし、腕から押し付けないように気をつけましょう。
また、過度な回数繰り返さないように、毎日少しずつ練習しましょう。
身体の微妙な感覚までセンサーを研ぎ澄まし、無理のない練習を心がけてください。
このレッスンのまとめ
- 4と5の指は本来「補助的な指」
- 手の動きに頼らず、指自体をしっかり動かす
- コツコツ練習を積み重ねることが大切
ピアニスト直伝!ハノンの練習方法
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