【動画付きピアノレッスン】ツェルニー30番 6番の練習方法と解説
「ピアノ演奏テクニックの基礎」の宝庫「ツェルニー30番練習曲」を動画付きレッスンで一緒に学びましょう!
<レッスンの構成>
・この曲を学んで得られる効果&曲の解説
・演奏動画
・動画レッスン
・この曲で習得したい課題と練習方法
ツェルニー 第6番を学んで得られる効果&曲の解説
①手の素早いポジション移動
②音階を弾くための基礎技術
③重音のレガート奏法を学ぶ
「ツェルニー30番」の第6番は、手のポジション移動と音階の基礎技術を学ぶ練習曲です。
正確なポジションに素早く手を移動させる技術はピアノを弾く上で欠かせないこと。
鍵盤に馴れ親しみ、鍵盤との距離感を肌感覚で感じられるレベルを目指しましょう。
それでは、演奏動画を視聴してみましょう。

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演奏動画
動画レッスン
ツェルニー 第6番で習得したい課題と練習方法
「第6番の練習曲」の課題を一つずつ見ていきましょう。
課題1:手の素早いポジション移動
名ピアニスト辻井伸行さんは目は見えませんが、まるで鍵盤が指に吸い付いてくるかのような大変ミスタッチの少ない演奏をされます。
その秘訣は、自分が鍵盤のどの位置にいるかを常に感じ取っている手の感覚と、大きな跳躍も正確に把握する筋肉の鋭い感覚でしょう。
特に演奏中の手の素早いポジション移動は眼を見張るほど卓越されており、辻井さんの奏法はとても学ぶことが多いです。
第6番の練習曲は、手の素早いポジション移動の練習にもってこいです。
第1小節で「ソファミレド」と弾に終えた瞬間、「ファソラシド」が弾けるポジションへ手を素早く移動させましょう。
常に次の音を弾く準備を怠らないことで、演奏を滑らかに快活に行うことができます。
身体がどのように動けば、次のポジションに無理なく移動できるか考えて練習しましょう。
コツは、大きな筋肉の活用です。
課題2:音階を弾くための基礎技術
「音階は作曲家にとって最も美しい音楽の素材」
これは、私がドイツへ学びに行こうと決めた先生の一言でした。
それまで、ただの「ドレミファソラシド」にしか見えなかった音階が、一気に色彩豊かになったあの日の瞬間を今でも鮮明に思い出します。
美しい音階にはものすごい魅力がありますが、美しい音階を弾くのは本当に難しいです。
留学して最初の1ヶ月半は「音階の探求」のみで毎日が過ぎていきました。
指先から背骨までの動きとバランスが整って初めて美しい音階は弾けます。
自分の身体の感覚とバランスに気をつけて、美しい音階を探求してみてください。
特に親指のバランスと動かし方と力加減が大切となります。
決して力まず、手首の角度や腕の高さに気をつけて練習しましょう。
もちろん指先は「つまむ」感覚を忘れずに。
それでは、課題3で具体的な練習方法を見ていきましょう。
課題3:重音のレガート奏法
16~20小節の左手に、重音の美しいメロディーが出てきます。
重音をレガートで演奏するには、先の音を弾けるポジションへ滑らかに手を移動させることが必要です。
肩甲骨・鎖骨から手を次の音を弾けるポジションへ運んであげましょう。
その他ポイント
第6番のエチュードでは、手の動きの進行方向が度々変わります。
人間は直線的な動きは苦手なものなので、常に曲線を描く動きを考えてみてください。
ツェルニー30番練習曲の練習にオススメの楽譜
「ツェルニー30番練習曲」を学ぶ際には、音楽之友社から新しく出た楽譜を使用することをオススメします。
解説も詳しく、譜面も見やすく構成されており、価格も安く実用的な価値が非常に高いです。
標準版ピアノ楽譜 チェルニー30番 New Edition 解説付