「ツェルニー30番練習曲」の教科書

【動画付きピアノレッスン】ツェルニー30番 1番の練習方法と解説|「ツェルニー30番練習曲」の教科書

Czerny 30

【動画付きピアノレッスン】ツェルニー30番 1番の練習方法と解説

「ピアノ演奏テクニックの基礎」とも言われる「ツェルニー30番練習曲」を動画付きレッスンで一緒に学びましょう!

<レッスンの構成>

・この曲を学んで得られる効果&曲の解説

・演奏動画

・動画レッスン

・この曲で習得したい課題と練習方法

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この曲を学んで得られる効果&曲の解説

①指の運動の独立促進

②多声的な奏法に触れる

③音型ごとの表情をつける

「練習曲(エチュード)」というジャンルは、特定のテクニックを変化をつけながら繰り返し行う曲がほとんどです。

「ツェルニー30番」の第1番では、手の大きな移動を伴わず、特に右手の全ての指を使ったパッセージの反復練習で曲が構成されています。

ピアノを弾く上で、左右それぞれ5本の指を自由自在に動かせることは非常に重要となります。

また、ピアノを弾く動作は、日常生活で行う動きだけではとても間に合わない複雑なものでもあるので、ピアノの上達にはやはりある程度の訓練を行うことが必要となります。

特に4,5の指は日常生活では補助的にしか使いませんし、そもそも補助的な役割の指なので、独立した運動は非常に難しいものです。

ツェルニー先生は、この「ツェルニー30番練習曲」のはじめから、そのような使いにくい指にもたくさん動いてもらえる音型をたくさん使って曲を作っています。

実に「練習」を意識して、演奏技術の上達に特化しているか分かりますね。

それでは、演奏動画を視聴してみましょう。



演奏動画

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動画レッスン

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この曲で習得したい課題と練習方法

動画にもあったように、この「第1番の練習曲」では、複数のパート(声部)を弾く事も重要ですが、もちろん片手ずつの練習や右手の素早い三連符の練習も大切です。

課題を一つずつ見ていきましょう。

課題1:指の運動の独立

ピアノ演奏にはそれぞれの指の独立した運動が書かせません。

「第1番」では特に右手のそれぞれの指の独立のための徹底した練習が求められます。

以下、3つのステップを順にたどり練習していきましょう。

ステップ1:正しい手のバランス(各指のバランスフォームとポジション)を見つける

ピアノを演奏する時、手のバランスをどのように取るかが重要となりますが、手のバランスを取るためには鍵盤に対する手のポジショニングが大切となります。

よく「手はタマゴを持つような形にする」と言われたりしますが、鍵盤に対してそれぞれの指が一番「運動エネルギー」を送れるフォームとポジションを見つけることが大切です。

各指は「つかむ・つまむ・にぎる」の動作で鍵盤を下ろすのが基本的な動作ですが、そのためには、手のひらが鍵盤に近づきすぎないように、ある程度の距離を保っていることが大切となります。

まずは、3の指から一番弾きやすいバランス(フォームとポジション)を見つけ、次に2の指、次に4の指と同様に弾きやすいバランスを見つけましょう。

そうすると、1と5の指の良いポジションが自然に決まってきます。

ステップ2:指の自然な動きを見つける

正しい手のバランスが見つかったら、次にそれぞれの指の自然な動きを見つけていきましょう。

ピアノを弾くときの指の基本的な運動は「閉じる=つかむ・つまむ・にぎる」とその反対の「開く」です。

ただし、親指だけは他の指とは違って親指の付け根の関節は手首付近にあり、親指の付け根からの手のひらに対して垂直方向への動きが求められます。

鍵盤はほぼ真下(正確には円運動をする)に動きますので、それぞれの指が鍵盤を下げるときに、真下へ向かう方向でエネルギー(速さと若干の重さ)を加えられるようなタッチが必要です。

まずは、ゆっくり片手だけ弾きながら、それぞれの指の自然な動きを地道に探しましょう。

ピアノ演奏は方法論を頭で理解するだけではできません。

感覚で理解することを常に忘れずに、焦らず進んで行くことが最速で上達する秘訣です!

ステップ3:少しずつテンポを上げる

指の自然な動きが見つかってきたら、その感覚を落とさないように少しずつテンポを上げていきましょう。

鍵盤の底を押し付けないように気をつけてください。

また、弾きにくいところはリズムを色々変えてみて、脳に刺激を与えてください。

もちろんリズム練習は万能薬でもないし効果は限定的なので、リズムだけに頼るのはいけません。

動画最後にあるような、練習方法も試してください。

常に指の自然な動きができているか、感覚を研ぎ澄まして練習しましょう。



課題2:多声的な奏法に触れる

ピアノを弾く人は一人で一度にたくさんの音を奏でられるゆえに、一人で同時に何役も果たすことを求められます。

「左右それぞれの手で1役ずつ」というのでしたらまだしも、片手で2役3役も担うこともごく当たり前。

「第1番の練習曲」でも、複数の役割をこなす練習がたくさん出てきます。

例えば、曲のはじめは左手が2役担っていますね。

このような「片手で2役演奏する」ことが求められたとき、どのような練習をしたら良いか、以下で見ていきましょう。

ステップ1:パートを分解して両手で弾いてみる

例えば1小節目は、左手で「ドーーー」の音を弾き、右手で「ミソミソ」と弾きます。

指遣いは一番弾きやすいもので良いです。

どのような音のバランスで弾いたら美しいか探しましょう。

美しい響きのバランスが見つかったら、その響きをよく覚えてください。

ステップ2:イメージを実現させる

ステップ1で見つけた美しい響きのバランスを、片手だけで実現するように練習します。

ステップ1でそれぞれのパートに対し、どんなタッチで弾いていたかを思い出して練習しましょう。

分からなくなったら、何度もステップ1とステップ2を交互にやって見て、タッチの感覚を比較検討し、ふさわしいタッチと弾き方探していきましょう。

コツとしては、伸ばしている音の鍵盤を抑えすぎないようにすることです。

鍵盤の底を力を込めて押さえつけてしまうと、他の指が動きにくくなってしまいます。

鍵盤が戻ってこない&手のバランスが保てる程度の力加減を見つけてください。

もちろん、肩甲骨・鎖骨から手・腕全体のバランスを支えることが重要です。



課題3:音型ごとに表情をつける

「練習曲」と言えども、ツェルニー先生は「音楽に表情をつける」ことも求めています。

1〜2小節の「ソドレミレド」と、3〜4小節の「ソレミフェミレ」はごくごくわずかですが、表情が異なります。

似たようなパターンでも、それぞれわずかな変化が生み出せれば、音楽は表情豊かになりますので、音の連なりと響きをよく聴きながら、音楽的なストーリーを作って行ってください。

もちろん左手の伴奏も表情をつけて演奏しましょう。

 

その他ポイント

とは言え、最初から全て完璧は求めないでください。

まずは自分の限界に対して30点の仕上がりで良いので、とりあえず短期間で「ツェルニー30番練習曲」全ての曲を1周することを目指しましょう。

それから再び2周目で60点に、3周目で80点まで狙えれば「ツェルニー30番練習曲」卒業と思ってください。(私もまだまだ完璧ではありません!!)

「ツェルニー30番練習曲」卒業後には、本当に様々な曲に取り組む力がついています。

そうしたら、たくさんの素敵な曲を弾きながら、その中でテクニックの向上を目指せばさらに良い練習ができ、ピアノ演奏の腕が上がります。

そのために、「ツェルニー30番練習曲」で良い練習方法と、練習するスキルを磨いておくことも重要です。

結局は、「ピアノが上達する人」=「良い練習ができる人」なのです。

これから30曲の長い旅が始まりますが、あなたのピアノが上達する過程も楽しみつつ、最後まで一緒に頑張りましょう!



 

ツェルニー30番練習曲の練習にオススメの楽譜

「ツェルニー30番練習曲」を学ぶ際には、音楽之友社から新しく出た楽譜を使用することをオススメします。

解説も詳しく、譜面も見やすく構成されており、価格も安く実用的な価値が非常に高いです。

 

標準版ピアノ楽譜 チェルニー30番 New Edition 解説付

 

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