今回ご紹介するのは、ピアニスト辻井伸行さんのデビューアルバム「début NOBUYUKI TSUJII」
プログラム
disc1
ショパン
1 子守唄
2 スケルツォ 第2番
3 英雄ポロネーズ
リスト
4 愛の夢 第3番
5 メフィスト・ワルツ 第1番
6 ハンガリー狂詩曲 第2番
ラヴェル
7 亡き王女のためのパヴァーヌ
8 水の戯れ
disc2
辻井伸行
1 ロックフェラーの天使の羽
2 川のささやき
3 花水木の咲く頃
4 セーヌ川のロンド
5 高尾山の風
管理人から一言
2007年1〜4月に収録されたアルバムです。
辻井伸行さんは1988年9月13日生まれなので、10代最後の年の録音です。
辻井伸行さんが一躍脚光を浴びたヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝は2009年ですので、まだ多くの方に知られていない時期の演奏ですが、実はヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの前にも数々の輝かしい活躍をされています。
それまでの代表的な活躍に、東京交響楽団や読売日本交響楽団との共演、マエストロ佐渡裕との共演、アメリカ(カーネギーホール)・ロシア(モスクワ音楽院大ホール)・チェコ・台湾など海外での演奏、そして何より2005年のショパン国際ピアノコンクールでの「批評家賞」の受賞が挙げられます。
このCDでは、若き青年のひたむきに努力する姿勢、音楽へ対する愛と謙虚さ、そして辻井伸行さんの優しさと温かさが1音1音に滲み出している演奏が聴く人の心を包みます。
辻井伸行さんの大きな魅力の1つに「音の美しさ」が挙げられると思いますが、繊細な色彩感に満ちた音色に耳を傾けてみてください。
名曲が集うdisc1は言うまでもないですが、disc2の辻井伸行さんの自作自演も素晴らしいです。