【コンソレーション(なぐさめ)】「ブルグミュラー」の教科書|動画付きピアノレッスン
<レッスンの構成>
・この曲を学んで得られる効果
・演奏動画
・曲についての解説と演奏の手引き
・この曲で習得したい課題と練習法
この曲を学んで得られる効果
①和声進行への感性
②複数の声部を弾き分ける
③美しい弱音の演奏技術向上
「コンソレーション(なぐさめ)」を弾く上で必要なのは
1:和声進行(ハーモニーの移ろい)の表現
2:一つの手でメロディーと伴奏を同時に弾く技術
3:美しい弱音を響かせるテクニック
の3つの要素です。
美しい和音の移ろいの中、ささやかな天使の歌が上空で鳴り響きながら次第に近づいてくるかの様な冒頭。
美しい旋律が穏やかに流れ、次第にデュエットとなり、再び優しく天に消えて行きます。
非常に美しい音色と響きの調和が求められる曲です。
楽譜に記してある音符は簡単なのに、なぜか演奏はギクシャクしてしまいがち。
実は高度なテクニックを要する作品です。
和音の美しい変化をベースに、優しいメロディーをよく響く美しい弱音で歌って行きながら、ささやかな内声の伴奏で和音の響きを持続させていく。
それぞれの指の独立した動きと、指先の高いコントロールが求められます。
それでは、演奏を聴いてみましょう。
演奏動画
曲についての解説と演奏の手引き
「コンソレーション(なぐさめ)」というタイトルのついた作品。
「コンソレーション」というタイトルのついた曲はいくつかありますが、中でもフランツ・リストの作曲した作品が有名です。
美しいハーモニーを土台に、ピュアな旋律が流れて行くスタイルの曲。
ブルグミュラー先生もきっと、リストのコンソレーションから刺激を受けてこの作品を作ったのかもしれません。
全体の調和をよく聴きながら、それでもメロディーは埋もれることなく表現しましょう。
24小節目からは美しいデュエット(二重奏)が始まります。
それぞれの旋律のバランスに気をつけて演奏しましょう。
この曲で習得したい課題と練習法
身体に負荷のない奏法を習得しましょう。
常に身体の中心に近い筋肉・関節を僅かに働かせ身体のバランスを保ち、指先の自由度を高めておきます。
指先は、メロディーや長い音を弾いているとき、鍵盤の底へ押し付けるのを避けます。
特に、弱音を弾く時、どうしても身体は硬直しがちです。
不自然な力みのないように気をつけて練習しましょう。
ピアノで弱音を奏するのは、ハンマーが弦に衝突するスピードを弱めることでしか出来ません。
身体を硬直させるのは、ある意味鍵盤に伝わる速度を落とすための自然な行為ですが体にかかる負荷は大きいです。
それよりも、不可のない動きでゆっくりと鍵盤を動かすことを意識し、身体の自由度を常に高く保ちましょう。
音色をよく聴きながら、自分の身体の感覚を常に確かめ練習に臨みましょう。
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