【せきれい】「ブルグミュラー」の教科書|動画付きピアノレッスン
<レッスンの構成>
・この曲を学んで得られる効果
・演奏動画
・曲についての解説と演奏の手引き
・この曲で習得したい課題と練習法
この曲を学んで得られる効果
①和音の転回と分散に慣れる
②軽やかなタッチ
③演奏時の手の移動動作の洗練
「せきれい」を弾く上で必要なのは
1:基本的な和音をつかむ能力
2:正しい打鍵
3:打鍵後のポジション移動
の3つの基本的なテクニックです。
「せきれい」では、密集和音の基本的な転回を手に覚えさせる課題が頻出します。出てくる分散和音の形は、基本形(ドミソ)第一転回形(ミソド)、第二転回形(ソドミ)がメインです。
ピアノの鍵盤を見ずに演奏できるようになるには、これらの基本的な和音の形の全ての調性パターンを身体に覚えこませることが必要です。
その入り口として、この練習曲を活用しましょう。
また、「せきれい」ではそれらの和音を素早く演奏する繊細なテクニックが求められます。
打鍵後、鍵盤の底を押し付けることなく、手にかかる負荷を最小限に収めることが大切です。
そして、手にかかる負荷をなくすことで、手の可動域は広がり、動きの自由度が高まります。
高まった自由度を生かし、すかさず先の音を弾く準備をしていきましょう。
それでは、手の動きに注目しながら演奏を視聴してみましょう。
演奏動画
曲についての解説と演奏の手引き
「せきれい」とは鳥の一種です。
両足を揃えてピョンピョン跳ねるように走り、水切り石の様に飛びます。
この「せきれい」の練習曲では、その様なセキレイの可愛らしい様子を見事に表現しております。
軽やかに演奏しましょう。
テンポの速さももちろん大切ですが、音色やニュアンスも軽やかさが必要です。
鍵盤の底までしっかり弾くことはせず、むしろ鍵盤の途中まで素早いタッチを加え、残りはアクションの慣性でハンマーを弦にぶつけていくと良いです。
身体の無駄な動きをそぎ落とし、本当に必要な動作で鍵盤へエネルギーを伝えていきましょう。
この曲で習得したい課題と練習法
打鍵後、次の音を弾く準備ができる軌道へ手を移動していくことを学びましょう。
ピアノ演奏の核となるのは、「次の音の準備」です。
鍵盤を弾ける準備が整わないのに打鍵をしても、良い音は出ませんし、ミスタッチにも繋がります。
うまく弾けない時、大抵の場合は「準備不足」です。
手がどの様なポジションにいたら、該当する鍵盤を望むタッチで弾けるのか、「せきれい」の練習を通して、良く観察してみましょう。
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