「ブルグミュラー」の教科書

「ブルグミュラー」の教科書|ピアノ上達につながるWebレッスン|「25の練習曲 Op.100」全曲演奏動画付き

「ブルグミュラー25の練習曲」の教科書

「ブルグミュラー」の教科書|ピアノ上達につながるWebレッスン|「25の練習曲 Op.100」全曲演奏動画付き

ピアノを弾く多くの方々におなじみの「ブルグミュラー(25の練習曲 Op.100)」。(以下「ブルグミュラー」)

心に響くメロディーや印象的なリズムは、古今東西ピアノを愛する人々の心を魅了し続けています。

ブルグミュラー先生は19世紀のパリ(当時芸術の最先端の街)でピアノ教師として・音楽家として活躍した人です。

だからこそ、ピアノ上達に確実つながる、しかも音楽の魅力を最大限に味わえる曲をたくさん残してくれました。

「ブルグミュラー」それぞれの曲の中には、ピアノを演奏する上で必要となる様々なテクニックや味わい深い詩的な音楽性が隙間なく詰め込まれており、「ブルグミュラー」を学ぶ価値はとても高いです。

「ブルグミュラー」を一度じっくりと学ぶ期間を持つと、ショパンやシューマンやリストなどのロマン派の作品はもちろん、様々なレパートリーを開拓する力を得られます。

「ブルグミュラー」の教科書ではそんなブルグミュラー先生の残した代表作「25の練習曲 作品100」全曲を取り上げ、楽しみながらピアノの演奏能力を高めていくお手伝いをいたします。

それぞれの曲を習得するため、各曲の練習方法や解説を学べる「Webレッスン」を通じて、一歩踏み込んだ内容まで一緒に身につけていきましょう。

また、各曲の演奏をピアニストならではの表現で動画にしました。効果的なペダルの使い方や演奏法も耳でじっくり確認できます。

もくじ

・「ブルグミュラー」を学ぶべき理由と「ブルグミュラー効果」

・「ブルグミュラー」を学んだ後の進路

・ブルグミュラー先生について

・「25の練習曲 作品100」について

・「25の練習曲」各曲のWebレッスン一覧(演奏動画付き)

・ブルグミュラー先生のその他の作品紹介



「ブルグミュラーを学ぶべき理由」と「ブルグミュラー効果」

最初に誰もが気になる「ブルグミュラー」を学ぶべき理由をお伝えします。

ブルグミュラー先生は「25の練習曲」各曲の中で、「様々なタッチ」・「多様なペダルの使用」・「指の運動機能の訓練」と言ったピアノ演奏に必須のテクニックを見事に扱いながら、「曲想とそれに対する楽語」・「拍子や調性のキャラクター」・「楽曲スタイルの理解」・「多様な音色と細やかなイントネーション」という音楽表現に欠かせない要素も同時に扱い、音楽性を磨く課題をたくさん提示しています。

(それらを素敵な1曲1曲を通じ、段階的に習得していけるように曲を並べていることも、ブルグミュラー先生がいかに優れたピアノ指導者であったかをうかがわせます。)

全曲しっかり学べば、ピアノ演奏に欠くことできないテクニックと音楽的要素を満遍なく体験でき、ピアノ音楽の大海原に漕ぎ出す確実な力を得られるのが「ブルグミュラー」を学ぶべき理由です。

「ブルグミュラー」を学んだ後に、ショパンやシューマンやリストなどロマン派を代表する数々の名曲に挑戦できるようになっている自分に必ず気づけるでしょう。

そして、そのような本格的な作品を学ぶ過程で「あ、これはブルグミュラーのあの曲で習得したテクニックだ!」などと「ブルグミュラー」をやったからこそわかる演奏ノウハウをいくつも見つけることになります。

これぞ「ブルグミュラー効果」です!



「ブルグミュラー」を学んだ後の進路

「ブルグミュラー」は基礎的な音楽のルールやピアノの弾き方(小学校)が分かって初めて挑戦できる世界であり、言わばピアノ音楽の中学校です。

そして、「ブルグミュラー」卒業は、義務教育の修了のように、その後自分の進みたい方向へ進める力がついたことを意味します。

ピアノ音楽の世界は限り無いですが、「ブルグミュラー」卒業後は、さらにクラシック音楽を深める方向にも進めますし、流行りの映画音楽やポップスなどを弾くことも出来ます。

多くのピアノ教育現場では、ソナチネやソナタといったより長大な曲へ進んだり、「ツェルニー30番練習曲」はじめ、更に高度な練習曲でピアノ奏法を磨いたり、ロマン派の作品はもちろん、バロック音楽や近・現代の音楽にも手を伸ばします。

また、「ピアノがそこそこ弾けるレベル」を意味する「ブルグミュラー程度」という言葉が、各種コンクールや、保育士や小学校教諭などピアノを弾く職業へ進むときに出てきたりと、「ブルグミュラー卒業」の意味するものは大きいです。

ゆえに、「ブルグミュラー」という一つの壁を越えると、世界が大きく開けます。



ブルグミュラー先生について

ここまで「ブルグミュラー」のメリットについて熱く語ってきましたが、いよいよ「ブルグミュラー」のお話へと移っていきましょう。

まず、「ブルグミュラー」の生みの親であるブルグミュラー先生について見ていきます。

ブルグミュラー先生の本名は、ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルクミュラー(Johann Friedrich Franz Burgmüller)。

1806年12月4日にドイツのレーゲンスブルグという美しい街で生まれました。

音楽家の両親に恵まれ、早くから質の高い音楽の教育を施され、ピアノとチェロの腕を開花させました。(父親アウグストは指揮者で、かの有名なライン音楽祭を創設。また、デュッセルドルフ市の音楽監督をつとめる。母親アンネは貴族の出身。優れた歌手であり、ピアノ教師でもあった。)

三人兄弟の次男。(兄フランツは軍人になる。三男のノルベルトは特に音楽の才能に恵まれたが、26歳という若さで亡くなっている。)

そんな音楽に恵まれたブルグミュラー先生が17歳の時、父親アウグストが58歳で他界します。

ブルグミュラー先生は父親のポストを継ごうとするが若すぎたのだろう勤まらず、20歳の頃単身アルザス地方(バーゼル、ミュルーズ)へと向かいます。

音楽家としての独り立ちの始まりです。

作曲家・ピアニスト・チェリスト・音楽教師をしながら生計を立てていきます。

そして、1834年ブルグミュラー先生28歳の時、芸術の都パリへと移住します。

19世紀中頃のパリと言えば、ショパンやリストと言ったピアノの名手が華々しく活躍し、プレイエルやエラールと言った最先端のピアノが次々に改良され、ブルジョワ家庭へピアノが熱狂的に広まって行く最中。

数々のサロンではセンスの良いサロン向けの小品や流行のオペラやバレエ音楽のピアノソロアレンジが演奏され、当然ピアノ教育の需要も増しています。

もちろん音楽家のライバルもひしめく戦場でもありましたが、ブルグミュラー先生はそれまでの音楽教師としての経験や音楽家としての才能を活かし、水を得た魚のようにパリで運命を開花させるのでした。

ファーストネームもドイツ語の「フリードリヒ」ではなくフランス風の「フレディリック」と呼ばれ、引っ張りだことなったブルグミュラー先生、ついにその才能を時の国王ルイ=フィリップ1世に買われ、国王の子供のピアノの指導も勤めるようになったとのことです。

作曲家としての活動は、ピアノ曲はもちろん、19世紀のパリといえばバレエも盛んで、バレエ音楽を書いたり、時代の波に乗った作品を次々に生み出していきました。

生み出した曲は600曲近いとも言われています。

中でも1843年にバレエ「ラ・ペリ」の音楽を手がけ大ヒットとなり、音楽家としての最盛期となりました。

かの有名なフランツ・リストはじめ、当時の音楽界の重鎮達との親しい交友も、いかにブルグミュラー先生が活躍されていたかを証明します。

そんな最盛期の終わり1851年過ぎ頃に作曲されたのが、この「25の練習曲 作品100」というわけです。

「25の練習曲」の出版している頃、母テレーぜが87歳で亡くなります。1858年。

母親の死を看取ったブルグミュラー先生は、家族とともに青年時代を過ごしたデュッセルドルフに母親のお墓をつくり、その後もお墓まいりへ通ったそうです。

また、母の死を境に、ブルグミュラー先生はピアノ教師としての活動に集中するようになります。

しかし、華やかなパリでの生活から次第に身を引き、パリから南に35キロほど離れた郊外のマロール=ザン=ユーロポアという集落へ移り、そこで1874年2月13日、67年の生涯を閉じます。

生涯独身でした。

つぎは「25の練習曲 作品100」について見ていきます。



「25の練習曲 作品100」について

音楽家としても、ピアノ教師としてもキャリアを積んだブルグミュラー先生が満を期して出版した「25の練習曲」。

実は「25の練習曲」の他に「18の練習曲」「12の練習曲」という2つの教本との3巻セットで出版されました。

また、3つの教本の副題もあり、「25の練習曲」は「ピアノのためのやさしく段階的な25の練習曲 小さな手を広げるための明快な構成と運指」、「18の練習曲」は「18の性格的な練習曲」、「12の練習曲」は「12の華麗で旋律的な練習曲」となっております。

「25の練習曲」が「小さな手を広げるための明快な構成と運指」という副題ですが、これは学習者が子供や女性が中心という背景があるからでしょう。

現代も学習者の大半はやはり子供と女性です。

大人の男性であるピアノスペース管理人の私にとって、演奏していると確かに少し狭い感覚を覚えましたが、それはブルグミュラー先生がいかに上手に作品を作っていることの表れでもありますね。

また、3巻セットの中でも「25の練習曲」が一番やさしく、網羅的で汎用性の高い教本となっております。

まさに、ピアノ学習に外せない教本です。

ブルグミュラー先生もおっしゃる通り、「25の練習曲」は段階的に難しくなっていきます。

その繊細なステップがあるからこそ、学習者はそこまで苦戦することなく、先へ進んでいけます。

「ブルグミュラー」の定番となっている楽譜=全音出版社版の前書きの解説では、全曲の調性や拍子、テンポなどを一覧で比較検討できるようになっておりますが、実に様々なパターンが出てきているのがわかります。

ブルクミュラー25の練習曲 全音ピアノライブラリー

 

ここでは全曲の調性やテンポなどの比較検討はしませんが、「ブルグミュラー」で習得するテクニックについて見ていきます。

習得するテクニック

レガート奏法
和音のレガート
片手で複数の声部を弾き分ける
スタッカート奏法
鍵盤を途中まで上げて次の音を弾く
スケール
3度のスケール
6度のスケール
アルペジオ
様々なペダル
基本的なアーティキュレーション
素早いターン
オクターブ以上の跳躍
連打
対位法
装飾音
舞曲の演奏法
左手の速いパッセージ
手の交差

どれもピアノ演奏に欠かせないテクニックです。

これだけのテクニックに触れておけば、どんな曲にも向かう手がかりとなります。

特徴的なテクニックだけあげてもこれだけの量があります。

さらに細かいテクニックや音楽性や知識などあげて行けば、「25の練習曲」で得られるものは「25個」には収まりきれないです。

「ブルグミュラー」を通じてピアノ演奏の基本を手に入れることができそうな気がしてきたところで、早速各曲のWebレッスンへ入っていきましょう。

それぞれのレッスンは下の【「25の練習曲」各局のWebレッスン一覧】よりアクセスできます。

あくまでも練習曲ですので好き嫌いせず、なるべく1番から順番に進んでいってくださいね。(タイトルは全音出版社のものでつけておきます。)



「25の練習曲」各曲のWebレッスン一覧(演奏動画付き)

YouTubeチャンネル登録もよろしくお願いします。

▶︎YouTubeチャンネルの登録はこちらから

第1番「すなおな心」

 

 

第2番「アラベスク」

 

 

第3番「パストラル(牧歌)」

 

 

第4番「小さなつどい」

 

第5番「無邪気」



第6番「進歩」

 

第7番「清らかな小川」

 

第8番「優しく美しく」

 

第9番「狩(かり)」

 

第10番「やさしい花」



第11番「せきれい」

 

第12番「別れ」

 

第13番「コンソレーション(なぐさめ)」

 

第14番「シュタイヤー舞曲(アルプス地方の踊り)」

 

第15番「バラード」



第16番「ちょっとした悲しみ」

 

第17番「おしゃべりさん」

 

第18番「気がかり」

 

第19番「アヴェ・マリア」

 

第20番「タランテラ」



第21番「天使の合唱」

 

第22番「バルカロール(舟歌)」

 

第23番「再会」

 

第24番「つばめ」

 

第25番「乗馬」

 



 

ブルグミュラー先生のその他の作品紹介

・「18の性格的な練習曲」

ブルクミュラー 18の練習曲 解説付 全音ピアノライブラリー (Zen‐on piano library)

 

 

・「12の華麗で旋律的な練習曲」

ブルグミュラー12の練習曲 (zen-on piano library)

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